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2016年08月08日

ダサい男の第星話 「始動」


←前回の話し

「危機管理」とは「万が一に備える」と言うように考えても良いと思う。HACCPやISOなどでは「危害分析」からどのポイントを管理すればよいのか?と言う点を明確にし、それぞれに管理方法を設定する。その管理手段が効果的であるか?などの評価・検証を実施する事も重要な事としている。


これから行われようとしている事は、そこまでの話ではない。さっき作成され、頭の中にしかない「危機管理マニュアル」は「万が一」が訪れた時、それどころではなくなってしまうだろう。ほんの数分、いやもっと短かっただろうか?そんな瞬間的な思いつきでは、どこまでの事を想定できたのだろうか?


どれくらいの間ベンチに腰かけていたのか?立ち上がろうと体を動かしだす。すると関節の各部位がびっくりしたのだろう?意識とはワンテンポ遅れて動き出したような感覚。それだけ、脳みそだけに神経を集中させてこれから起こる事をあれこれ想定していたのだろう。シミュレーションだ。


ちなみに「シミュレーション」という言葉、会話でも文章でも、もはやニュアンスで理解できてしまうが、間違っている事が多々ある。英語で書くと"simulation"であり、カタカナ表記では「シミュレーション」の方が本来の発音に近い。というか、こちらが正解と言える。


シミュレーション・・・○
シュミレーション・・・×



声に出して言ってみよう。普段どちらを使っているだろうか?発音するとき、シュミレーションのほうが言いやすいのではないでしょうか?そのため、そのまま間違いが浸透してしまったのではないだろうか?


しかし、論文やプレゼンなどでそのまま使用していては「この人ったら脳のみそが赤いのか?」なんて思われてしまうかもしれない。少なくとも基本的に「みそ」白味噌派の方々からは失笑されたり言語力を疑われたりと赤っ恥を書かされるかもしれない。


パソコンなどで打ってみると間違いを指摘したりしてくれるものもあったり、「趣味レーション」とうまく変換されなかったりと気付くチャンスはいくつかある。


しかし、強引にもカタカナ変換をさせ、そのような教育をソフトにしてしまうと、使う側とマシン側の両方とも馬鹿のままで一生を終えてしまう事になる。”ヒューマンエラー”とも言えるだろうか?


シミュレーションは「趣味」じゃない!と覚えればよいだろう。まさに趣味の範囲でなく、最悪生死を揺るがす事になるやもしれぬと本気で考えたのだ。だからこそ体の各部位への情報伝達が意志よりも遅れたのだと思う。


そうして、脇に置いたバックを持ち、もちろん左手にだ、ベンチから立ち上がる。さっきまで見上げていた夜空にほんの少し近づいた。気がした。そしてその影に向かって歩き出す。

screenshot_2015-08-06_2254-1.jpg


影に向かうつもりはないが、出口へ向かおうとすると止むを得ずそうなるのだ。反対側は大きな側溝。フェンスが立てられている。


そこで気がつく!


「人だ!」


実際は声に出していない。心の声だ。先ほどのマニュアルでの「人間以外であった場合」にとるべき対応としての「自分自身のとっさの判断にゆだねる」は発動されずに済みそうだ。


しかし、そこで浅はかだった自分に気がつく。


人間の形をした「人間以外」だった場合はどうすればよいのだ?


いまさらベンチに戻るのも挙動不審であるし、かといってここで立ち止まるのも、その影に警戒心を持たせてしまうような気がする。


クールに決めたいところだが、叫んで逃げたいどころじゃなくビビってきた。


そして


「あぁ・・・かちょう・・・」


女性っぽい女性の声が聞こえた気がする。その影からなのか別の場所なのか?一瞬戸惑ったがその影からの声であると思い次の声、または動きを待った。いろいろな思考をしていながらも実は歩みは止まっておらず、ほぼ影の前まで来ていた自分が「その声」でようやく立ち止まった事に気がついた。


よく見ると、その影はベンチにうなだれてパーカーのフードをかぶり、個人的には自分がしたいファッションであるデカダンな風貌の女性だった。いや声だけであり、この時点では決めつけられないはずなのだが、自分の事だけにネタばれしており女性だった。


次の声は自分が出すことになる・・・・





次のお話 →

posted by 奥手な男 at 21:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 己物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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