俺が女だったら・・・・、私が男だったら・・・・
結構本気で考えてみたのは、らんま1/2を知ったときじゃないでしょうか。
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日本も「女性の活躍の場」を推進していますね。欧米では当たり前となっているようなレベルまで行きたいんだそうです。だいぶ理解も広がっているような最近ですが、このような取り組み段階は、もちろん欧米でもありました。約20年前を振り返ってみます。
男性が家事育児を担う事などで、家庭内の権利の平等ってところを目指すわけですが、そうしたプロセスで何が起きたのか?
さらに、10年ほど前のアメリカでは、離婚するときの親権は圧倒的に母親が有利で、父親は慰謝料、養育費を負担する。しかし、なかなか子供に会わせてもらえない・・・。そういう状況だったのです。これを変える運動を男性たちが動き、法律も変化してきた歴史があります。
その過程で、親権問題だけでなく、いろいろな社会制度によって「結局は男性が不利益を被っている」と声を上げる人が増え始めたんです。今までは、「男の優位性」というようなものが存在していたので、女性差別を生む原因となっていたと言われていたのです。しかし、それが逆に「女の優位性」なのではないかと指摘され始めたのです。
ここで、統計的な違いを比較して皆さんで「男と女、どっちがいいのか?」をパヤ~っと考えてみますか。
なぜ?寿命は男性の方が短い!
皆さんは、一般に女性よりも男性のほうが平均寿命が短いというのは聞いた事があると思います。日本では男女の平均寿命の差は6.4歳。アメリカは6.9歳。どちらにしても男性の方が短命です。ではなぜ?
「それは単に生物学的な性の差なのです」とか言っても腑に落ちないですね。
ちゃんと調べた人がいたんです。統計データによるとアメリカでも日本でも、1920年時点の男女の平均寿命の差はなんと1歳ほど。つまり、生物学的な要因以外に、あれから100年経とうとしている頃、男性の寿命を縮めている別な要因がある事がわかったんです。
生きる期間として考えた時、自ら命を絶ってしまう確率・・・これも統計があります。想像通り、自殺率も女性より男性のほうが圧倒的に高いのです。そして、暴力事件の被害者になる割合、仕事中に労働災害に遭う割合、戦争に行って死ぬ割合などなど、とにかく死に急ぐ(笑)。
すぐに感情的になり、鉄砲玉のように飛んでいき、よくわからないプライドでぶつかりあう。そしてあっけなく・・・。さみしい!そんな像が浮かんでしまいました。さらにひどい統計。米国では最近、教育のレベルも男性の方が下がっているのだとか。(ちなみに大学卒業者の女性の数が増える一方、男性は減り続けています)。
こうしたデータはあまりメディアで取り上げられていないように思うのですが、こうした数字を見ると、男性は「社会的弱者」に思えるのですが?フェミニズムの考え方では「女性は被害者、男性は加害者・抑圧者」を前提としているのですが、一概にそう捉えられないことが指摘され出しています。
(フェミニズム:性差別を廃止し、抑圧されていた女性の権利を拡張しようとする思想・運動など)
「現在の結婚制度は男性にとって不利益!?」
昨年末、ある男性国会議員が育児休業を取得しようとして、あちこちでやりまくるイクキュー事件が暴露されました。ちょっと表現が悪かったですが、こうしたケース(男性の育児休暇の方)は往々にして「男なら仕事が優先」「稼ぎ頭はどっちだ」みたいな否定的な意見が上がります。育児休業に限らず、現行の制度や社会通念に対して男性側が「不利だ」「性差別だ」と思っても、声を上げるのはなかなか難しいものです。
しかし、現状に抵抗しようとする動きはさまざまな形で現れてきています。その一つが、再びアメリカ。
「男性の結婚拒否」です。
心理学者のヘレン・スミスが書いた『Men On Strike』(結婚ストライキをする男たち)という本が2013年にベストセラーになりました。結婚という社会制度によって男性が受ける不利益や負担が大きすぎることに気づいた男たちが結婚を拒否し始めているというのです。もはや、男女感の「愛」とかそういうの関係なしですね。
日本では20〜30代の男性は女性より既婚率が低いのが特徴。そして男性の収入と既婚率には正の相関関係があることから、日本の男性は主に経済的事情が影響して「結婚したいのにできない!」と考えられがちなんです。
しかしアメリカでは明確に男性が結婚を選ばなくなっているという内容なのです。結婚制度における男性のリプロダクティブ(生殖)に関する権利が、女性と同等には守られていない、男性差別的なものになっているという理由からです。そうしたアメリカをみて、「黙って男は稼いで家庭を支えなさい」って考えが日本はまだまだありますよね。
女性差別撤廃の動きでは、アメリカよりも20年から30年くらい遅れているのが日本だそうです。裏を返せば、男性差別に対してもこの先、声を上げる男性が増えていき、環境が変わってくるって事も考えられます。
これからこんな声も!?レディースランチは差別でしょ!
レストランなどでよくある「レディースランチ」を利用したことはありますでしょうか?それ以外でも、「レディースデー」とか、ちょっとだけ女性が得するサービスがあります。ですが、このようなサービスはアメリカでは目にすることはありません。そもそも人種差別の問題があったため、特定の属性の人だけを優遇することへの抵抗感が非常に大きいからでしょうね。
では、日本の「女性が「お得」なサービス」はなぜ抵抗なく出来るのか?こんな質問へのよくある理由は、顧客への優越感(限定顧客への付加価値)として利益を上げる手段としている事です。
しかし、もしこれが、白人だけのお得なサービスであったら許されると思います?利益を上げる手段として性差別や人種差別を許すのであれば、どんな差別も正当化されてしまいます。
女性だけの「ちょっとしたお得」は良しとして、逆に男性だけが得するようなサービスや商品があった場合、それに対して抗議するってどうでしょう?。自分が得する性差別はいいけど、自分が損する性差別は反対するのでちょっと違いますよね。
女性差別によって女性が嫌な思いをし、怒りを感じるように、男性への差別によって男性も嫌な思いをし、怒りを感じます。女性の不利益をなくそうと立ち上がった人たちも、逆に利益を得る事へは黙っています。だから、反撃ってわけではないでしょうが、男性への差別撤廃を求める運動としてマスキュリズムがアメリカで生まれたのです。
性別によって損をすることも得をすることもない社会が、真に男女平等な社会と考えます。しかし、差別と言う考え方をすれば、争い事が起きてしまうかもしれませんが、どちらが有利、不利という事を少々見逃したとして、だからこそペアで生きていく「夫婦」という生き方が必要なのではないか?と思う事も出来ます。
血でつながっていない「愛」というつながりは、本当に不思議なものです。不可能が可能になりますよね。時間がそれをおかしな方向へ向かわせる事もありますが、いろんな事を考える人がいるものです。