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2015年08月08日

ダサい男の第一話【シーズン2】

役職がついてから基本的に私語は慎むようにしています。それが「仕事の事ばっかり」「趣味が仕事なんだね」そんな印象を作り出しているのかもしれません。


逆を言えば、下心があるという表れなのかもしれませんね。皆間では真面目な話しかしないのですが、二人きりになると業務外の話を振られればします。こちらから話し出すのも・・・普段のキャラが邪魔してなかなか切り出せないんです。


自分的には「意外と砕けたとこもありますよ」を伝えたくて・・・頑張ってはみるんですけどねぇ。


人によってはそれが「課長の罠」だって…


第一話

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「ハインリッヒの法則」



デスクの電話がなる。


表示された番号を見ると「57」と出ている。(また倉庫からかぁ)


僕は、業務用の食品を扱う卸売商社に勤める、性格もダサい男。仕事内容はその物流面を管理する管理職、まぁ課長さん。なんとなぁく板についてきたなって思われたい時期。


「課長!ちょっと来てくれないですか?ヤバいんです。マジでヤバいです」


「モノないの?欠品??」


「いや、ちがくて、Jさんが!」


Jさんとは、入社二年目になるパート。バツイチでお子さんが二人の忙しい女性。アパレル系のお仕事をされていたようですが、退職し、なぜかうちのような「現場」で働く事になった。ご縁という事で、「一緒に頑張りましょう」と雇用しました。


受話器から伝わる切迫感を感じ取り、変な緊張感が走りました。


とりあえず事務所からでて現場に向かいました。外は暗くなり出していました。


事務所と倉庫は別の建物ですが同じ敷地内であり、その敷地も広いわけではないので一分程度でついてしまいます。サンダルで小走りに走るとパッタパッタ音がでる。


「Jさんが、どうした!」


すぐに目に飛び込んだのはコンクリートの床に寝そべるJさん。


目を閉じている。


はぁ?


「何があった!誰か説明できる人?説明しろ!」緊急時や、重要な事例のとき、口調や語尾をいつもと変えることで回りの人間にも緊張感とことの重大性を伝える事ができる、ということで、マネジャー昇格時の研修で教わった。でも、そんなつもりではなく、とにかくこの場面を理解したかっただけでした。


そこにいた現場リーダーに手短に話をさせました。


どうやら、倉庫内で脚立を使い、高いところから荷物をとろうとして、一番上から落下。受け身もとれず頭を強打した模様。しかし、一人でふらふらと棚のあるところから広いホームへ出てきて、今の説明をしたところで、膝から崩れ落ち、その場に倒れ、起き上がれなくなったという。


労災じゃん!






それはまぁよいとして、声を掛ける。唸るように応答はあるのですが、何せ「頭」だという所がそうとう不安でした。


しきりに目眩だとか吐き気だとかぼそついている。


「大丈夫、すぐに救急車来るから、俺ついてるから」


つい口がすべる・・・。事態を飲み込んだ今から救急へ電話。状況の説明に始まり、場所と名前を名乗り、しばらく繋いだまま指示通りに対応をしながら状態を伝えました。


久々の経験でしたが、意外と冷静に動けていたのではないかと思います。現場リーダーには、彼女の残す仕事の把握とその後の業務、チームメンバーの統率と業務継続を任せて、救急車を待ちました。


「おっ!」と思い出し、総務へは救急車を呼んだことを告げ、一応家族等の連絡先を調べさせました。なにせ、保育園に預けている子供がいるから…


時間は夕方ということもあり、荷物の出荷時間ともかさなり、大型トラックが出入りを始める頃だった為、「今日の配達もも終わった!あとは帰宅だけ!」みたいな付加価値をなかなか生み出せない課長代理を見つけて、外で救急車の誘導などを頼みました。


「運転手さんちょっとだけ車どかしてもらえますか?」

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遠くからサイレンが聞こえました。ほんとに早いんだなぁと感心したのもつかの間、隊員が出てきて準備にはいる。折りたたみのタンカ?見たいなやつが出てきてスタンバイ。


なんだかコードブルーで見たことある流れ。頭を固定するやつ付けて、担架に「1,2,3」って。


で彼女の住所や家族、持病や使用している薬など色々聞かれましたが、面倒くさいので総務に丸投げ。救急車には僕の上司である部長が同乗して出ていった。しばらくすると警察がきたのです。そういうこと?


現場検証と聞き込み。流れ的に、自分が対応する事になり、責任者でもあるので名刺交換をしました。これまた、ドラマで見たことあるような感じでした。


事件性のないことの確認ということでした。ということは、事件かもしれないということ?結論は、バランスを崩して落下、以上。でしょうね。


「いやいや、そんな人間うちにはいませんよ。故意的にやられるとしたら僕かもしれません(笑)」


冗談の通じる警察やさんでよかった。彼女が病院に向かったことで少し緊張を緩めたかったんです。現場の皆を落ち着かせて、残った仕事を進めさせる。


同乗していった部長からメールが入りました。

「大きな怪我ではないようだ。念のため今晩は入院になった」

輪切りにする機械とか、レントゲンもやったみたいです。でも大事にならなくて良かった。頭だけに油断できないだろうなと思いました。


部長の迎え兼、様子見で病院に向かいました。彼女とは会えなかったのですが、これは伝えたかった。


「体調よくなって、落ち着いたら僕のところに来てくださいね。心配をかけた分、またお仕置きをたっぷり致します…」と。

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翌日から現場の見直しを始めました。ハインリッヒの法則で言うところの、29の顕在化した危険性や問題点の洗いだし。


ハインリッヒの法則…


すべては必然で起きている。そんな意味にもなるのだろうか?
posted by 奥手な男 at 19:21| Comment(1) | TrackBack(0) | 恋のTea pot | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
えっ!
「シーズン2」って季節によって違う方と?
Posted by 通りすがりのもの at 2015年08月13日 19:31
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